2014年4月22日火曜日

牡羊座の新月とフラワーエッセンス(アグリモニー)



 ヴァーベインが外へ外へと主張するに対し、内へ内へと入っていくのが、3つ目に出たアグリモニーです。

 植物は教会の塔のように上へ高く成長しますが、
「先端の花は太陽ではなく横を向き、地上の世界を見つめているようです。レーダーが地上の信号を受けとるように、まるで人間界からのメッセージを細かく調べているように見えます。
植物同様にアグリモニータイプの人は、苦痛や感情的なストレスを周囲から吸収し、影響を受けてしまいます。」(『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』より)

 アグリモニーの人たちは複雑に敏感で、博愛主義と称されます。それであるがゆえに、陽気に振る舞いながら譲歩し、苦悩を人に見せることはありません。病気になっているときでさえ冗談を言って医師や看護婦、見舞客を笑わせようとします。多くのことをあきらめ、アルコールや薬物、何かの娯楽性を求め、笑いながら自分をないがしろにして、知っていても知らないふりをするのです。

 アグリモニーは、古くから薬効があるハーブとしても知られています。興味深いのは肝臓に良いとされている点です。
 東洋医学には、憂いは肺、恐れは腎臓など、七情と臓器を連動させた考え方があり、怒りを引き受ける臓器が肝臓とされています。この怒りはカーッと頭に血が上る類いではなく、押し黙るといった感情を抑圧してしまう状態です。アグリモニーが肝臓疾患の治癒によいのも納得でき、アルコールや薬物でダメージを受けた血液の浄化に作用し、長い間入眠剤などを服用している人、皮膚に問題がでた人に処方されることもあるようです。

 平和を望むがゆえに、問題の本質から目を背けてしまうアグリモニー。服用することで促されるのは、心の解放と個人的な成長への意欲です。たとえ問題に向き合うことで傷ついたとしても、現実を見なければ魂の目的を理解できるようにはなりません。鎧をまとったままでは、本質の平和や永遠なる静けさは得られないのです。

「自らを解き放ち、自ずと生きる姿を示すことが、世の中の争いさえも沈める力になるんだよ」。

屈託なく黄色に輝くアグリモニーの花は、そう教えてくれているように思います。


タイプレメディーとは、今回生まれ持ってきた気質を表しています。前述のヴァーベインタイプの人もいればアグリモニータイプの人もいて、その性質が過剰になったときは、相対する気質の人から学ぶことが多いのではないでしょうか。

主張が強すぎたら寛容になってみる、譲ってばかりいるときは自らの思いを外に出して見る。
やってみたら案外と周囲も共感し、理解してくれ、滞っていたことが潤滑に進むかもしれません。



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