2013年4月18日木曜日

牡羊座の新月とアスペン&チェリープラム




4月10日は新月の瞑想会。
牡羊座なので、キーワードは「スタート」「開拓精神」
「自己肯定力」「パワフル」「ピュア」「直観」など。
エレメントは「火」で守護星は火星。エネルギー的には「男性性」。
太陽、月のほか水星、金星、火星も牡羊座に集まっていたそうで、
かなりパワフルな牡羊座まつりでした。

キーワードにもあるように、牡羊座は12星座の1番始め。
先頭をきって先に飛び出す勇気やパワーを持っていて、
誰よりも先に快適なスピードで目標へ向かっていきたい意欲があります。

「生」と「死」の境界すら曖昧な、
あたたかな闇が広がる1つ前の星座・魚座の世界から、
真っ白で透明な光の世界にむかって、
猛烈なスピードで脱出をはかってきた金色の羊。
そんな風に表現されたりしています。

次にくる牡牛座がよほどのことになっても、
自分の居場所を変えようとしない強固さに比べ、
自分にとって息苦しい場所にはとてもいられない牡羊座。


石井ゆかりさんの解説をお借りすると、
ー牡羊座はリーダーシップがあると言われますが、
 ちょっとイメージが合わない気がします。
 飛び出すときに、みんなを引っ張っていこうという意識がないのです。
 自分の望みに、身体がストレートに反応し、
 自分が行きたいと思う場所に、素直に飛び出していく、
 ということでしかないのです。

そしてもう1つ
ー嫌いなものは単純に、
「苦手だ、どうもダメだ」としか言わないところです。
 多くの人が嫌いなものをどこか悪者扱いしてしまったり、見下したり、
 「その対象に中に原因がある」と感じますが、
 牡羊座の多くは、あくまで自分の個性として嫌っているだけで、
 嫌いなもの自体に罪はない、と感じているところがあるわけです。ー
などと書かれています。

例えば、
「あなたがこのカップを使わないのはなぜ?」と聞かれたときに、
色が嫌いだから、持ちにくいから、大きすぎる、小さすぎる、
などいろいろな理由がでてきますが、
だからといって牡羊座は
「このコップは出来が悪い」とは思いません。

ましてや、
「こんなカップを作った人のセンスが分からない」とか
「こんなカップを使う人っているのかしら」
といった発想もありません。
なんとなく、あっさりと
「自分にとって必要なのはこのカップじゃない」
と思うのです。

人は人、自分は自分。
基本的に自己肯定力があるので、
変人や奇人や常識はずれの他者や物ごとにもおいて
気にしないところもあり、
人間関係においても
苦手な相手を憎むというより、
嫌悪している自分の状態に消耗する感じ。

また、牡羊座は衝動的にわき上がる好奇心や興味の力が
生きるエネルギーであり、
作為のない本質を周囲に示しているといえます。

今回の集合エネルギーに出たのは、
「アスペン」と「チェリープラム」でした。

上野七歩子さんの著書
『フラワーエッセンス ヒーリング』によると、
古代ギリシャでヘラクレスが冥府の世界に旅するときに
頭にかぶっていたのがアスペンの葉の冠で、
無事に帰還できた感謝の印に
アスペンを燃やした神聖な火を神に捧げたそう。
また紀元前3000年前の墓の中に
アスペンの葉の形をした金色の冠が発見されたと書かれた本もあり、
未知なる世界へ旅立つ者を守ってくれるとともに、
目的地に確実にたどり着ける力があると信じられていたそうです。

ー未知の状況に対して恐れを感じるとき、
 アスペンから作られたエッセンスを飲むことで思い出してほしいのです。
 直観は私たちに大切な何かをもたらしてくれているということを。ー

牡羊座が得意とする直観力ですが、
自分の人生の中でこれまで辿って来た道のりと
まったく違う世界へ向おうとするとき、
これまで大切にしてきた思考や人間関係を手放すとき、
さまざまな影響が交差する人間界で生きる私たちにとって、
直観を信じきることは不安を伴い、とても勇気のいることです。

直観が確信に変わるまで、
思考というフィルターを何度も通してしまい、
大きかったはずの光が分散してしまう人もいるでしょう。

別の次元とストレートにつながるアスペンは、
漠然とした不安や説明のできない恐れを癒し、
未知のものを受け入れる強さと自信を与えてくれます。

また先に記したように、
息苦しいところにいるのが
耐えられなくなる牡羊座の時期ですから、
制約が多い環境や疑問がある場所、
滞在するのか移動するのか選択を迷ってにいる人にとっては、
かなりの緊張があるかもしれません。

「チェリープラム」のキーワードは、
感情が抑制できない。自暴自棄になる。

何かとんでもないことをしてしまいそうな不安から
パニックになったり、
なんとかコントロールしようと焦ることで、
ますます心身が混乱していくといった状態です。

牡羊座の守護星は戦闘の神マース。
勝負に挑む男性性のエネルギーですが、
ドストレートな牡羊座の姿勢は、
戦う相手を見つけて攻撃するというよりも、
自分に負けたくないスポーツマンシップに近いのかもしれません。
プロのアスリートなら専属のトレーナーがついて
適切なアドバイスをもらえますが、
牡羊座の戦闘的なエネルギーの影響によって
私たちがコントロール不能になり、
慌てふためく事態になるのは当然です。

目の前の人間関係、目の前の問題があまりに困難なとき、
人は客観視や俯瞰(ふかん)する余裕を失って、
自分の価値観や感情といった
人格レベルで解決しようとしてしまいます。

もっと大いなる流れや存在にゆだね、
自分の運命を信じること。
すべては魂が成長するための過程であると思い出せば、
例えまだ目的地が明確になっていなくても、
すでに自分が光に包まれ、
行くべき世界へ進んでいることを実感できるのではないでしょうか。

ーチェリープラムは、あっという間に不滅の霊的な源につなげ、
 意識の内部を照らし、闇に屈しない光の強さを与えてくれるのです。ー
(上野七歩子著『フラワーエッセンス ヒーリング』より)



2012年から2015年は変容の時期と言われています。
まして牡羊座のエネルギーが振り注ぐこの時期ですから、
アスペンやチェリープラムの状態になる人も多いはず。

人間の生き方はすべて自由意志。
何を選択するのも本人次第ですが、
新月のエネルギーを借りて
まったく新しいビジョンを宇宙に掲げてみるのも、
とても価値のあることだと思います。

牡羊座の新月は自己肯定力を高め、
他者を否定することなく、
快速なリズムで自分の道を進んでいけるはず。

この日の願いごととアファメーションは、
2つのエッセンスを飲みながら、
まずは心の近況を解く瞑想を行ない、
次にいまの自分にとって必要なこと、
世間体や損得、出来る出来ないを気にせずに
わくわくすることを書き出して、
すでに実現しているイメージを描きながら瞑想を行ないました。


そして余談ですが、
この日はイギリスへ出発したオーナーたかこさんに
変わってオーガナイズしてくれるくみこさん"通称ぐみたん"の
瞑想会デビューの日でもありました。

瞑想会が終わると、
「ねー、かおりさん、なんだかずっと歌が聴こえない?
 どっから聴こえてくるんだろう??」
とぐみたん。
私は何も聴こえなかったので、
「ぐみたん、天使か妖精じゃない?
 その歌が何なのか、オラクルカードで引いてみよう」と提案し、
最初にポップアップしたのが「SIGN(サイン)」。
これは、
「身近な出来事や自然界の音など、
 エンジェルたちはいつもあたなに合図を送っています。
 エンジェル達からのサインに気付いてください」
といった意味があります。

そしてぐみたん自らが選んだカードは
「Guardian angel(守護天使)」でした。
文字通り、
「いつもあなたの側で、あなたがどんなときも見守っています」
というメッセージです。

カードの意味を読み上げると、
「あれ、歌が止まった」。
ちょっときょとんとしていたぐみたんでしたが、
今日の瞑想会もたくさんのサポートがあったようです。

次回の瞑想会は4月26日(金)18:30〜です。
詳細はこちらをどうぞ。
http://hccreston.blog.fc2.com/blog-entry-180.html

2013年4月9日火曜日

自分の本質を見つけるために



月刊ZERO23に連載中のコラム書き下ろしです。


☆3月号☆
前回、人の心や思考、性格は時代も含めた
環境や教育で決まると書いたが、「遺伝」もある。
どのくらいのウエートで影響をもたらすか分からないが、
性格はこれらの相互関係によって作られるそうだ。
またお国柄に関係なく表れるのが、
持って生まれた男脳と女脳の違い。
例外はあるとして、
親が教えなくても男の子は戦いごっこを好み、
女の子はお人形遊びに興じる。
男性は大きな問題に対して冒険的に挑み、
女性は受け止める。

「少年のような心を持った人」といった言葉があるように、
男性はどこかいつまでも子どもっぽくいたいと思い、
気質が変化しにくいらしい(その分女装願望などがあるのかも 笑)。

一方女性はメイクやファッションのバリエーションも多く、
「女心と秋の空」のごとく、
泣いたり笑ったりと感情を豊かに表に出す。

おとぎ話では「人魚姫」や「つるの恩返し」など
化け物や動物にもなっちゃっうし、変容に対して柔軟だ。

そしてもう1つ、
環境でも遺伝でも性別でもなく、
もっと本質的な個人の気質があるように思う。
何の影響か理由は見つからないけど、
「なぜだかこう思う。知っていた気がする」
といった、自分だけの感じ方。

映画や絵を観ているとき、
本を読んでいるとき、
ふと訪れた土地の空気に触れたとき、
他人が感動する場面とはまったく違うところで、
自分だけが泣いてしまったり心が震えるようなこと。

この「何か」が内面に起きたとき、
自分がこの世に生まれてきた理由を思い出すのではないだろうか。

昨年は2回アメリカに行き、
10月はアリゾナとユタ州を巡ってきた。
「転地療法」という治癒があるが、
旅は一種のヒーリングであり、
覚醒(目が覚めること)を引き起こす。


普段の慣れ親しんだ場所から身体を移動させ、
異質な土地でゆさぶりを起こすことで、
オフになっていた内面のエネルギーポイントに
スイッチが入るのだろう。

旅先でオンにする方法は、
名所旧跡を巡ったり、美味しいものを食べたりするほかに、
睡眠をとる(夢を観る時間を作る)、
瞑想をする、
同行者がいれば内面を語り合う時間(シェアリング)を作るなど。

観光は、光を観ると書く。
その土地の光を視て、
内面の変容をうながすのが旅の本質なのかもしれない。

わざわざ海外まで行かなくとも、
同じ県内の土地を移動するだけでも効果がある
去年はエネルギーワークの歩行で最上町に行く機会があったが、
巨木や大きな川を巡り、貴重な体験ができた。
山形は自然も多く、身体をあたため休息できる温泉もあるし、
転地療法にぴったりの土地だと思う。