2013年4月9日火曜日

自分の本質を見つけるために



月刊ZERO23に連載中のコラム書き下ろしです。


☆3月号☆
前回、人の心や思考、性格は時代も含めた
環境や教育で決まると書いたが、「遺伝」もある。
どのくらいのウエートで影響をもたらすか分からないが、
性格はこれらの相互関係によって作られるそうだ。
またお国柄に関係なく表れるのが、
持って生まれた男脳と女脳の違い。
例外はあるとして、
親が教えなくても男の子は戦いごっこを好み、
女の子はお人形遊びに興じる。
男性は大きな問題に対して冒険的に挑み、
女性は受け止める。

「少年のような心を持った人」といった言葉があるように、
男性はどこかいつまでも子どもっぽくいたいと思い、
気質が変化しにくいらしい(その分女装願望などがあるのかも 笑)。

一方女性はメイクやファッションのバリエーションも多く、
「女心と秋の空」のごとく、
泣いたり笑ったりと感情を豊かに表に出す。

おとぎ話では「人魚姫」や「つるの恩返し」など
化け物や動物にもなっちゃっうし、変容に対して柔軟だ。

そしてもう1つ、
環境でも遺伝でも性別でもなく、
もっと本質的な個人の気質があるように思う。
何の影響か理由は見つからないけど、
「なぜだかこう思う。知っていた気がする」
といった、自分だけの感じ方。

映画や絵を観ているとき、
本を読んでいるとき、
ふと訪れた土地の空気に触れたとき、
他人が感動する場面とはまったく違うところで、
自分だけが泣いてしまったり心が震えるようなこと。

この「何か」が内面に起きたとき、
自分がこの世に生まれてきた理由を思い出すのではないだろうか。

昨年は2回アメリカに行き、
10月はアリゾナとユタ州を巡ってきた。
「転地療法」という治癒があるが、
旅は一種のヒーリングであり、
覚醒(目が覚めること)を引き起こす。


普段の慣れ親しんだ場所から身体を移動させ、
異質な土地でゆさぶりを起こすことで、
オフになっていた内面のエネルギーポイントに
スイッチが入るのだろう。

旅先でオンにする方法は、
名所旧跡を巡ったり、美味しいものを食べたりするほかに、
睡眠をとる(夢を観る時間を作る)、
瞑想をする、
同行者がいれば内面を語り合う時間(シェアリング)を作るなど。

観光は、光を観ると書く。
その土地の光を視て、
内面の変容をうながすのが旅の本質なのかもしれない。

わざわざ海外まで行かなくとも、
同じ県内の土地を移動するだけでも効果がある
去年はエネルギーワークの歩行で最上町に行く機会があったが、
巨木や大きな川を巡り、貴重な体験ができた。
山形は自然も多く、身体をあたため休息できる温泉もあるし、
転地療法にぴったりの土地だと思う。


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