2014年4月15日火曜日

牡羊座の新月とフラワーエッセンス(ヴァーベイン)




新月の瞑想会で出た2つめのエッセンスはヴァーベイン。
寛容性や赦す心を促す点ではインパチェンスと共通していますが、ヴァーベインの場合は意識がより社会的なことへ向けられます。社会的通念やモラルを大切にし、解説本には「説得が止まらない宣教者」「野心と固定観念が結びついた政治家」といった例えが記されているように、自分の理想に当てはめようと自分が思う正論を説き、自身にも他人にも厳しくなっている状態です。


インパチェンスや3つめのアグリモニーが感覚や感情で判断するのに対し、ヴァーベインの主軸は精神です。エレメント(4代元素)で分類するなら「風」。崇高な信念があり、確固たる思想に自信を持っているので簡単に考えを変えることはありません。周囲がとっくに投げ出してしまう物事でも奮闘し続ける強さもあります。





ヴァーベインに属する人たちは、最初から智恵を備え、教え導く力を持っているそうです。だからこそ、
「大きな理想というものは、急がず緊張せずに行って、始めて実現できる。(バッチ博士の言葉より)」

小さく控えめな紫色をしたヴァーベインの花が、慎ましやかに微笑みながら、教えてくれているように思います。


「大きな成果を上げるには、肩に力を入れ、鼻息を荒くして試合に望むのではなく、緊張を解きリラックスした心持ちで楽しむことが大切。」
オリンピックのアスリートたちからよく出る
こうした言葉にも通じるかもしれません。



私の中にもヴァーベインの気質があり、他界するまで一緒に暮らしていた父方の祖母によって備わったようです。明治生まれの祖母は大変に気丈で、世間体をとても気にする人でした。いわゆる人様の前に出て恥ずかしくない振る舞いに対して、とても厳しかった思い出があります。祖母の影響で、社会性を重んじる、どこか厳格な要素を持ってしまったような気がします。



ヴァーベインは男性的な気質のように思われがちですが、七歩子さんの著書『フラワーエッセンスヒーリング』では、パートナーの性格に対して「あなたはもっとこうした方がいいのでは?」と、理論的にきつく言い過ぎてしまった時の体験談が載せられています。



いまでこそ年を取り、他人と過去は変えられないことを知って不毛な論争はしなくなりましたが、20代の頃の私も、当時おつきあいしていた相手に対して自分の考えを押し付けるような言い方をしていました。

彼がどこかのスナックで飲んだときに、霊感のあるママから「あなたの彼女はあげまんだから大事にしなさい」と言われたらしく、それ聞いた私はますます調子に乗って、あれやこれやと彼に「こうすべき」を言うようになったのです。自分の常識をあたかも世間一般の常識のようにして。

健康のために食べた方がいいものと悪いもの、人付き合いのマナー、2人の間での約束事など、あの頃の私は堅苦しい小言が多すぎだったなあと思います。「あなたのためを思って」と言いつつ、結局は自分の思い通りにして、自分が安心したいだけだったのです。
彼を支える良きパートナーを目指しながら、彼の目に映る私は、アルプスの少女ハイジに登場するロッテンマイヤー女史のようだったかもしれません。

カカア天下や母親的な存在を望む男性ならばそれもまた良しですが、本当に天下を取ってしまったら萎えてしまう男性もいるでしょう。とかく女性はパートナーとの関係が長くなるほど、相手が変わってくれることを望み、支配や指示、注文が多くなりがちです。

結局私も相手の弱さにばかり目がいくようになり、彼は私以外の女性に目がいってしまう事態が起きて、2人の関係に幕がおりたのでした。


あの頃にインパチェンスとヴァーベインを飲んでいたら、もうちょっと違う展開があったのかもしれないなーと思います(苦笑)

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