10月24日は蠍座の新月。10月31日はサウィン。
瞑想会と個人セッションを開催しました。
31日は古代ケルト民族の大晦日。ハロウィンの由来となったお祭りで、人間界と霊界のベールが薄くなる日と言われています。11月1日のゾロメの日から冬至にかけては心身を休ませながら、潜在意識を別次元にゆだねておく期間なのだとか。
サウィンが蠍座の期間に来るのも意味深いなと思います。
蠍座の守護星は冥王星。生と死、破壊と再生などがキーワードです。
太陽系の中では一番遠い外惑星だから、公転周期は248年。占星術的な視点でみたら、248年かけないと結論がでないような事柄を司っているということ。
「1回死んで生まれ変わってみないことには、この人生がどうだったかなんて分からないわよ」
結婚、出産、遺産相続などなど、人生の中でも一番やっかいで面倒な部分を担当していると言われる蠍座の人たちは、そんな風に解釈しているのではないでしょうか。
何が起きても天の采配。
すべてはプロセス。
上がったり下がったりを繰り返す無常の中で、結果なんて実は永遠にない。
だからいいことと悪いことに分ける必要もない。
蠍座の人たちはあらゆるカオスを飲み込んでいきます。
ある占星術の先生は、「蠍座にはたった1つの聖なるミッションがある」と表現しました。
またある先生は、 「蠍座が目指しているのは慈悲の心。無条件の愛」とお話されていました。
成熟した魂を持つ蠍座は、人間の悲喜を深い闇の中で癒し、圧倒的な光で包みなおしていくちからがあるように思います。
今年の夏と秋、私にとって身近な人が急病で他界しました。
2人とも40代半ばでした。
フラワーエッセンスを開発したエドワード・バッチ博士が亡くなったのも1936年の11月、50歳という若さです。
バッチの生涯を綴った本を読み返してみると、
「彼にとっては、生命は永続す るものであり、死というものによって阻まれることない絶えぎる流れでした。彼にとって、死は単に状態の変化を表示するものでしかなかったのです。そして、 彼は地上でしか行えない仕事もあれば、霊的状態が必要とされる仕事もあると信じていました。(中略)エドワード・バッチの生涯は短かったものの、50年間彼は休みなくただ1つの目的、—病人を癒すための純粋かつ単純な方法の発見—のために働きました。」
とあります。
人は生まれる時と亡くなる時のタイミングを、自分で決めて来るそうです。
いのちは、必ずしも長さだけが大事ではないのかもしれません。輪廻転生を何度も何度も繰り返しながら、魂が決めている壮大な役目を果たしていくことが、本質なのでしょう。
地球は修行の場という人もいます。
地球は現象界で、あの世こそが実在界という人もいます。
五感を共有することができなくて寂しいけど、そういう意味では、他界は卒業だし旅立ちだし門出です。
たくさんの別れと出会い、終わりと始まり。
自分や社会に内在する闇の部分。
こうした「この世」を学ぶ蠍座の時期。
周囲の感情や過去にとらわれず、「自分が選んだ宿命」と「意識次第で変更できる運命」を見つめなおしてみると、生きながらにして生まれ変わる道がみえてくると思います。